2014年11月04日

飲食業における「サービス工学」とQC活動の「継続は力なり」

こんにちは。
株式会社CANVASです。


先日のブログで既にご紹介いたしましたが、先日関東コイルセンター工業会主催の小集団活動発表会に参加させていただきました。

その際、発表を行ったコイルセンターの社長様が小集団活動(QC活動)のマンネリ化を防止するために何かいいアディアがあったら教えてほしいとのお話がありました。

また、主催者のご挨拶でもQC活動について「継続は力なり」との話があり、何かを始めるのは大変なことですが持続させるにはまた別の工夫と努力が必要となるのだなと感じました。


今回はQC活動に関連して、先日参加したセミナーでサービス業では異色のQC活動を続けているがんこフードサービス副社長/新村氏の話を聞く機会がありましたのでご紹介したいと思います。

がんこフードサービスは寿司・和食・とんかつ店を展開する飲食チェーンで、関西が主力ですが最近は首都圏でも見かける様になりました。現在、店舗数は100店、従業員約4,000名とのことです。

新村氏は外食産業における「サービス工学」という分野を立ち上げ、飲食業での人の動線の測定、調理設備の生産能力、調理場レイアウト変更から、投入労働時間と顧客待ち時間の相関をシミレーションし「顧客待ち時間を少なくすること」に繋げています。

実際に従業員に小型センサーを付けて、店舗内での動線を分析、店舗の地図に3D・CGで人の動線を再現し、いつ、誰が、何をしていた(接客・皿洗い・レジ・・)をしていたかを再現し、調理場の配置をシミレーションし、顧客の待ち時間を少なく、接客時間が長くなる様に変更。変更案は経験の長いベテラン社員達からの提案よりシミレーション案の方が効果が上がることがあったとのことです。


私は飲食業で工学的な発想が導入されていることに驚きました。
常に目線をサービス業で最も大切な「顧客の待ち時間を少なくすること」に置いていることは素晴らしいと思いました。

また、新村氏の信念にも感銘をうけました。
「頑張れば出来るのではなく、出来るまでやる」目的を達成するまでは徹底的に真理を追究する信念がサービス工学を実業に取り入れ成果を出されていると思いました。


更に飲食業としては異例なことは、QC活動の取り組みが約40年にわたることです。なんと40年前に全店一斉休業し、全員で大手自動車メーカのQC発表を広島に見学に行ったことがスタートのことです。

QC活動が根付くのにはそれから20年掛ったとのことでしたが、この下地があったため従業員にセンサーを付けた際にQC活動の一環としての意識があり調査には協力的であったとのことです。


この顧客に目線を置いた改善や取り組みはコイルセンター業界でも活かせるのではないでしょうか。




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2014年10月24日

ISDN電話網廃止とEDIへの影響 -EDIの2025年問題対応のポイント-

こんにちは。
株式会社CANVASです。


先日、EDIに関するセミナーを受講しました。
セミナーは鉄鋼流通・コイルセンターに限らず幅広い業種を対象としたものです。最近のEDI動向知ると共に改めてEDIの基本事項について学ぶことができました。


今回のコラムではセミナーの中で特に気になった、2025年のNTT固定電話網廃止について留意点と検討のポイントを簡単にご紹介したいと思います。


ご存知のように鉄鋼業でのEDIの歴史は古く、鉄鋼メーカ⇔商社間では1967年頃から既に始まっていたと聞いています。
セミナーによればその他の業種では1980年頃からEDIルールの標準化への取り組みが始まり、現在も普及が広がっているそうです。
最近では新しいプロトコルの採用と特に流通卸・小売業で「流通BMS」というEDIが整備され広く普及しているとのことです。


また、セミナーでは参考情報として2025年までにNTTの固定電話網が廃止となり、現在ISDNのダイアルアップ方式でEDIを行っている場合は影響を受けるとの説明がありました。
固定電話網廃止とはNTTが現在提供している電話回線網による通信サービスを2025年までに完全に廃止し、インターネット回線網(IP網)へ完全移行するものです。


もし現在EDIをダイアルアップ方式で相手先に接続している場合は、早い時期に下記検討をお勧めいたします。

【検討のポイント】
・取引先との新方式への移行調整(相手先からある日突然一方的に変更を告げられる場合も想定されます)
・インターネット回線利用を前提とした通信ソフト・EDIソフトへの移行検討
・ダイアルアップルータ等の通信機器の入替準備
・移行後もダイアルアップと同等なセキュリティ対策を考慮


全銀手順は全銀TCP/IP手順(IPアドレス指定で伝送)に移行する方法も考えられますが、ハードの入替は必要になります。


2025年は東京オリンピックの5年後でまだ遠い先のことと思われるかもしれませんが、現状把握として自社のEDIがダイアルアップ方式であるかどうか調べておくことをお勧めいたします。
また、新規EDIを検討される場合は2025年までに電話回線網廃止が行われることも考慮しておくことが必要となります。


直近の動きとして石油化学工業協会のEDI委員会(CEDI)では本件について既に対応策の検討を始めています。


【参考URL】
- 石油化学工業協会-
電話回線網(ISDN)廃止対策について
https://www.jpca.or.jp/cedi/event/pdf/23/7.ARC_WG.pdf

- 総務省ホームページ-
電話網(PSTN)からIP網への円滑な移行について
http://www.soumu.go.jp/main_content/000117833.pdf


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2014年10月09日

関東コイルセンター工業会主催の第9回小集団活動発表会に参加させていただきました!

こんにちは。
株式会社CANVASです。

今回は先日参加させていただいたコイルセンター業界団体の小集団活動発表会についてご紹介したいと思います。


第9回となる今回は休憩をはさんで計10社のグループが発表を行いました。
地域別では関東の会社が9社、関西の会社が1社でした。


各社の小集団活動への取り組み期間は会社により数年〜数十年と幅広く、今回が初めてという所もありました。

各社とも興味深い内容で、非常に刺激を受けました。
テーマを大きく分けると以下の2つのタイプに分けられます。
@本業である鋼板加工業務の効率向上提案
A工場・倉庫内の作業環境の改善提案

それぞれ現場の作業員の方々の工夫によって生産性が向上する過程を実際の担当者の方から聞くことができとても勉強になりました。


なかでも個人的に特に興味を持った以下の2社の内容を感想を記載します。


1.A社(栃木)
テーマ:お金を掛けない結露対策


【内容】
結露による鋼板の損失を減らすことを目的に、結露発生箇所の調査を実施。
調査結果を元に対策実施場所を選定し最終的に以下の対策を実施。対策を実施した場所で結露の被害が軽減された。
@シュレッダーの紙ごみを吸湿剤としてコイルの内径に入れ、梱包用紙でコイルを覆う
A巻き戻し材にもシートを掛ける
B出入り口付近の鋼材保管部分にビニールカーテンを設置 

対策実施場所を選定する際に、現状把握による結果だけでなく実務上の必要性も考慮して優先度を設定していました。結露が起きやすいという1つの視点だけでなく、結露が起きることによる影響の大きさも併せた多角的な視点から場所の選定を行っている点が優れていると思いました。
また、活動を工場に限定せずシュレッダーの紙ごみのような事務所にある不要品についても活用を検討する姿勢は簡単なようで意外と難しいことだと感じました。



2.B社(千葉)
テーマ:危険体感による安全意識の向上


【内容】
危険な作業を行う際の服装の乱れ(ヘルメットを正しく装着しない等)を防止する目的に新日鉄住金の安全体感セミナーに参加。この経験を元に自社でコイルセンター業務に関する安全体感装置を製作。自作した装置を使用して安全体感セミナーを実施することで作業者の安全への認識が高まった。

【製作した装置】
@落下物
A巻き込まれ
B重量物
C切創(バリ位置)
D挟まれ

自社の業務の実態により近い安全体感装置を製作し社員向けにセミナーを実施することで、新日鉄住金でのセミナー参加の経験をただ伝えるのに比べ安全意識の向上効果は高まったと感じました。
装置は多くが廃材や製品の実物を材料として製作されており、工夫により多額の費用を掛けることなく効果的な装置を作ることに成功していると思います。



今回ご紹介した2社に感じた共通点は「身近なものの活用」と「視点の転換」です。
この2点はすぐに実行が可能ですので「小集団活動を行ってない」「どう始めたらいいかわからない」場合の第一歩として考えてみてはいかがでしょうか。



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