株式会社CANVASです。
先日、2012年5月9日〜11日に東京ビックサイトで行われた「RFID EXPO」に行ってきました。
以前本ブログでもご紹介したRFID(*1)をメインとした展示会で、RFIDタグを始めリーダー、ライター、アプリケーションを取り扱っている企業・団体が出展しています。
*1 RFID:(Radio Frequency IDentification=電波による個体識別)
CANVASでは現在コイルセンターの在庫管理に使用されているバーコードの課題である、
・表記出来る情報量が少ない
・印刷面が汚れると読取できない
・リーダを近づけて一つずつ読取を行うため読取時間がかかる
といった点を解決する技術の一つとしてRFIDに注目しており、毎年時間が許す限り見に行っています。
今回の展示会では、実は開催前から気になっていた製品がありました。
気になっていた製品とは、2011年9月20日ブログ「自動認識総合展で見つけた金属対応タグ2つの事例(1)」で紹介したA社の新製品である、スティックタイプの金属対応タグです。
A社は今年2月にコイルセンターの業界団体「全国コイルセンター工業組合」が開催した「IT情報講習会」において、会員企業様向けに講演を行い、以前ブログ記事で取り上げたラベルタイプの金属対応タグの紹介を行いました。
IT情報講習会での詳細とA社の製品紹介が、全国コイルセンター工業組合会報 平成24年 春号にも掲載されています(P.4〜5,10)。
講演中やその前後にA社の社長様とお話した際、5月の展示会で新製品としてスティックタイプの金属対応タグを発表すると聞いていたので、興味を持っていたのです。
当日見た新製品はスティック状ですが、接着面にヒダがあり曲げやすい構造となっています。これまでスペース的に貼ることが難しかった、鋼材シート(切板)の断面や、コイルのような曲面にも貼付可能とのことです。
図1

図2

前回ご紹介したラベルタイプと同様に、金属や水分を含むものに貼付しても読み取れます。
もちろん、コイル・シートの鋼材製品にも貼付出来ますが、例えば、金型・治工具・測定器の保守管理やスキット(*1)、スチール製の通いパレットの在庫・回収状況管理にも使用できます。
*1 スキット:CANVAS/コイルセンター用語辞典を参照
https://gcbj.jp/wordpress/?page_id=29
価格はオープンとのことですが、他社の金属対応タグ(500円〜)に比べかなり安価とのことです。
本ブログ記事に関するお問合せはこちら(株式会社CANVAS HPお問合せフォーム)まで。
A社スティックタイプICタグ
【特長】
◇ 様々な形状の金属製品に貼付可能(曲面・薄板カット面・棒など)
◇ 貼りやすく剥がしにくい
◇ 油/水成分の残る表面にも貼付可能
◇ 繰り返し使用可能:繰り返し貼れる両面テープ、マグネットテープを使用時(オプション)
◇ 屋内外での使用が可能
◇ 耐環境性/耐衝撃性/耐薬品性に優れる
◇ 安価(オープン価格)
【用途】
◇ 金属製品(コイル/鋼板/棒鋼等)
◇ 金属棚/金属パレット/輸送コンテナ
◇ 金型
◇ 工具/生産設備
◇ ケーブル/ワイヤロープ
◇ ボンベ/液体容器/ドラム缶(産廃等)
◇ コンテナバッグ(産廃等)
◇ オフィス機器(パソコン等)
◇ 水道管/パイプライン/バルブ
◇ 建機/自動車部品(エンジン等)
◇ 自転車/バイク/自動車
◇ 高級展示品/ゴルフクラブ/釣竿
◇ コンクリート製品・・・タグを埋設
◇ 街路灯/街路樹/電柱/樹木/木材
◇ 蓄電池(バッテリ)/電気給湯器
◇ エスカレーターの踏み段 など
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