2012年01月05日

韓国鉄鋼メーカー視察記〜大手高炉メーカ-おけるRFID金属タグの本格利用〜(3)

あけましておめでとうございます。
株式会社CANVASです。
本年もよろしくお願い申し上げます。


今回は韓国視察記の続編としてコイルセンターにおけるメリットを説明したいと思います。

見学先の鉄鋼メーカーからの説明と頂いたDVDよると、コイルセンターでは、従来は母材入荷時に送り状と母材現品を確認し、送り状を見ながらコイルセンターのシステムに手入力していたそうです。
高炉メーカで母材にタグが付けられたことにより、入荷時の検品はハンディターミナルで母材コイル内径に貼られたタグを読み取ることで、現品情報が自社システムへ転送可能となりました。

このタグはアンテナ部分が金属面に直接接触する構造になっているため、母材コイル自体がアンテナとなり、複数のコイルも読み取れるとのことです。あくまで製鉄所構内、倉庫で複数コイルを一括して読み取れるとの説明でしたが、コイルセンターの母材ヤードの在庫管理、棚卸にも有効であると思われます。
また、鉄鋼メーカが提供するWeb画面から母材の工程進捗や出荷状況、GPSと連携した輸送状況の照会が出来るとのことです。

ただし、コイルセンターでの利用に当たっての懸念点としては、母材コイル内径にタグが貼られているため、母材コイルを加工ラインにセットした時にアンコイラーのドラム開閉でタグが破損すると思われますので、加工ラインにセットするまでの使用に制限されることが挙げられます。

また、このタグの大きな特長は三つあります。
@アンテナ部分を金属と垂直にすることで電波が金属面からの影響を軽減
Aタグのアンテナが貼付する金属に直接接触することで、読取精度を向上
Bラベル状なので、文字・バーコードを印字でき、特に旗状に飛び出したアンテナ部分の文字は目視でも読み取りやすい

従来の金属対応RFタグは、金属面と平行に貼っていたため読取角度や読取精度が課題となっていましたが、工夫により解消あるいは軽減されています。

技術的な裏づけのない個人的な見解ですが、コイルセンターのコイル・シートの製品にもこのタグを貼り、在庫管理に使用できるのではないかと考えています。
例えば、製品コイル(フープ)の外径上面、シート材では直接または梱包のベーリングフープに貼ることで、従来の金属対応RFタグよりも読取精度の向上と、目視では旗部分に印刷された内容を確認しやすいのではないでしょうか。

RFタグは、高価なため、技術的な課題だけの解決では、コイルセンターへの実用化への道のりは遠いと思いますが、先進事例としてご紹介いたしました。

また、今回ご紹介したタグに限らず、日本のメーカーでも金属面とアンテナを垂直に工夫したRFタグが発売されています。今後も鉄鋼製品でのRFID活用の突破口になればとの思いを持ち、引き続き情報収集を行いコイルセンターの物流・在庫管理の業務効率化につながるものを捜して行きたいと思います。



お問合せはこちら(株式会社CANVAS HPお問合せフォーム)まで。


posted by canvas at 13:14| RFID | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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