2011年10月13日

タイ洪水に見る災害の想定と対応シナリオ

こんにちは。
株式会社CANVASです。

以前、当ブログで東日本日本大震災での状況を踏まえた鉄鋼流通・コイルセンターにおけるBCPシナリオについて書きましたが、今回はタイを襲っている洪水被害について現状から想定される状況、および対応シナリオについて取り上げたいと思います。
(今回はあえて設備投資を含めた長期的な対応ではなく、今現在保有している設備で可能な範囲での対応を想定しました)
今回の洪水ではタイ・アユタヤに進出している複数の日系企業が被災し、日本国内にも大きな影響が出ています。

前回の大震災との決定的な違いは、突発的な被害ではなくある程度予測される規模の被害が数日間のスパンで確実に襲ってくることです。


【現状】
アユタヤ県の工業団地では工場が操業停止に追い込まれ水の被害が深刻化している。首都バンコクでも11日までにチャオプラヤ川などが増水。なお気象予報によれば13日〜18日にかけて高潮を迎えることから、海面潮位の上昇が見込まれ洪水に備えた対策の強化が必要。

【想定される状況】
上記現状を踏まえ、可能性がある状況を書き出してみました。
@数日後にはバンコク南部工業地帯もアユタヤ並みの被害が発生。
A洪水により従業員の通勤が不能。
B工場冠水に伴い、工場の操業が停止。
C工場冠水に伴い、在庫品の劣化(水没・錆)の可能性拡大
D停電

【対応シナリオ】
想定される状況を踏まえての対応シナリオです。
@従業員の安全確保の面より、各自避難場所の確認及び連絡方法の確保。
A早期の通勤停止指示・臨時休業案内。
B工場冠水回避のため、可能な限り土嚢等での補強を行う。
C冠水可能性があるエリアからの在庫品の退避。(社外保管場所も考慮)
D自家発電・UPSの稼動確認。

【その他、注意すべき点】
@工場設備の保全確保は大きな検討課題であるとともに、事前の費用対効果での判断指針の設定が必要。
A対応シナリオの判断基準レベルは明確にして、レベルごとの着手・完了点を共有できること。
 (限られた時間内で、どこまで対応しどの時点で退避するかをはっきりと!)
B特に停電時の対応は、設備面だけでなく現地気候(高温多湿環境対策)を考慮した形での被災時の従業員へ生活環境へのアドバイスは必要。

当然、洪水被害沈静化後の復旧手順についても検討する必要がありますが、従業員への生活環境へのフォロー(衛生面等)も重要な点と考えられ、結果的には効率的な復旧が得られると考えられます。

(K.M)


posted by canvas at 09:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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