株式会社CANVASです。
今回は鉄鋼製品に関する金属対応タグの事例を2つご紹介します。
前回でも説明しましたが、どちらの事例でも、金属面から影響を受けないように、ICタグの入ったラベルのアンテナ部分を金属面に対して垂直になるよう工夫されています。
A社のタグは、鋼管の内径に貼り、在庫管理と出荷時に指示書と現物のタグを読み取ることで異材出荷防止を行うことが主な目的とのことでした。
タグのラベルに入れたスリット状の切れ目が特許とのことで、上手に金属面と垂直になる工夫がされており、ラベルは、他の金属タグと比べ大変安価でした。
このラベルは耐候性にもすぐれ、野外での使用が可能で、既に大手製鉄メーカーでの鋼管への採用が決まっているとのことでした。
B社のタグは、韓国の鉄鋼メーカーが2011年10月より、全ての母材コイルの内径に貼ることを決定しているとのことです。従来は母材の側面に貼られたバーコードでの管理でしたが、最低3つのバーコードを読み取らなくてはならず、人手による手間が掛かっていました、
タグを母材コイルの内径に貼り、クレーンで吊り上げた時に、吊り具につけたアンテナで読むことで、人手を掛けずに管理が可能となったとのことです。
また、タグの情報を予め外部サーバ(EPCglobal)に登録することで、世界のどこからでも出庫管理やGPSを利用した置場情報管理が可能になるとのことです。
タグの入ったラベルには更に工夫があり、遠くからの読取も可能になっているとのことです。
いずれの事例も、鋼管・母材コイルの内径に貼って使用するものですが、スリット製品の外周、シート材の側面に貼っても読み取れる可能性もありますので、コイルセンターへの応用が期待できます。
今回のご紹介したA・B社とも概略の説明となっておりますが、詳細については、弊社へお問い合わせいただければ、ご紹介いたします。
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